現金や預金の横領では、金融機関やATMの操作で預金の引き出しや振込動作の撮影を的確に行います。
また、横領行為では棚卸し時の帳簿の細工、日報や注文票などの記入の不正を早期に指摘するとともに物品・現金の受け渡し現場のやり取りも併せて撮影し、不正事実を明らかにします。
ここで重要な調査は背任・横領する人物の接触者とのやり取りがあった場合です。JIAでは極力(音声収集)に努め、可能な限り有力情報の収集ができる体制を整えています。
休日に社内の端材が持ち出され横領されていました
依頼内容
上場企業A社の役員より相談 東京都中央区
支店従業員からの内部告発により、管理職のA氏が休日に工場へ現れていて工場へ近づく人物へ『今日は休みだろっ、早く帰れっ!』と追い返すことが何度かあった。
週明けに生産した製品から出る端材がしばしば無くなっていたことに気づく。
A氏の気性や警戒度合から自社では証拠を押さえることは難しいと考えられるため、プロの手で確実な証拠を押さえて欲しい。
調査結果
事前調査で役員・関係者と綿密な下見をした後、ある情報を元に、横領が実行される日時を決定する。
工場内に1名潜入、出入口の監視と追尾人員2名で調査を行い、端材の積み込みに現れた第三者が運転するトラックが入り、潜入班が横領現場の一部始終を撮影する。
積み込みを終えた際、監視班へ合図し、運搬するトラックを追尾し、積置き場所が判明する。運搬した第三者は乗用車へ乗り換え、勤務先へ向かう。夕方、更に車両を乗り換え、千葉県内の自宅へ帰宅した。翌日、積置き場所から2名で調査を開始し、現れた第三者が運転するトラックを追尾し、現金買取業者の搬入先を特定できた。
第三者の住所・氏名・勤務先や手口の全てが明らかとなり、2日間で調査時間は計12時間であった。
後日…
横領行為に第三者が絡んでいたため、刑事事件として警察へ公的司法機関の手に委ねることとなる。後に警察は当社の調査報告書を元に捜査し、現行犯逮捕を狙う。
この案件では数十年越しに横領行為が行われていたため、被害総額が億単位となってしまった。
お客様の声
私は役員ですが、ある社員からの内部告発があり、社内で物品の持ち出し・転売がされているとを知りました。直後、本人を呼び出し、直接聴いてしまったため、4ヵ月程警戒しているのか、全く動きが止まった後、金に困ったのか白昼堂々と行為が行われていました。告発した社員からの情報を基に、JIAへ調査依頼し、急遽週末に調査を行いました。
結果、狙い通り持ち出し・背任行為を確認でき、言い逃れできない証拠を取れました。社内会議で、警察へ通報することとなりました。